危篤の一報から葬儀を見据えて準備すべきこと

家族の危篤の一報が舞い込めば、どれだけ十分に覚悟していたつもりでも、冷静でいることは難しいです。こうした状況下、自身が何をどの順番で為すべきなのかを、常に自問自答しておくことで、少しでも動転や混乱を抑え、最後のお別れの準備に努めねばならないのもまた、家族としての使命です。誰もが人生の中でその役割を担う場面が避けられないのが現実です。

まず最初に、臨終に立ち会って欲しい方々を冷静に想い浮かべ、速やかに現状を連絡しましょう。緊急事態ですので、早朝や深夜だからと電話連絡を遠慮する必要はありません。あらかじめ連絡すべき相手のリストを準備しておくことで、連絡漏れなど後々の後悔に繋がるケアレスミスを回避する姿勢も大切です。一方で、親族間でも故人や家族と何らかの理由で不仲であれば、敢えて連絡を控える判断も求められます。ただし訃報はタイミングを見極めて必ず知らせましょう。訃報の連絡が無かったと責められるリスクを回避する上で、連絡は重要です。

次に当面に必要と思われる現金を、手元に準備しましょう。逝去した病院によっては、遺体搬出時に精算を求められる場合も想定され、大半の医療機関は基本現金精算です。また口座名義の人物の逝去が金融機関に伝わった場合、一時的に口座凍結の処置が取られてしまい、現金の引き出しが不可能となります。危篤状態となる可能性が否めぬ家族名義の預貯金に関しては、早い時点で引き出し、何らかの方法で保管しておくことをお薦めします。

また家族が生前の段階から、葬儀業者を決めておくことに際しては、否定的な意見が聞こえるのも事実です。縁起でもない準備との印象は否めず、感情面で拒否反応を示される方々が多く存在するのも、生命に関わるデリケートな問題だからこそでしょう。ですがいざお亡くなりが現実となった状況下、限られた時間内で残された家族が果たして、冷静かつ確実に葬儀業者を探し出せるかと問われれば、これは疑問です。残された家族の日常生活、さらには心身の健康状態にマイナスが及んでしまう展開を回避するのもまた、家族としての義務に他なりません。